奈良の薬屋さん

いつの頃からの付き合いだろうか?

考えてみれば 

おおよそ 40年を超える付き合いである。

すごく感じの良い「 お父さん 」の時代から

今も 「 感じの良い息子さん 」の時代まで、

家に置く【 家庭薬 】の箱である。

思えば 戦後まもない時代、

母も 富山の薬を置いて居ました。

( 今日の話は 富山では無く、奈良の話です。
 昔から 両方の土地 薬で有名な土地です。)

岐阜県のどんな山奥にも「薬屋さん」は

置き薬の袋を置きに来てくださいました。

それは 70年くらい昔の事でしょうか?

たしか「 赤いダルマさん 」の絵が

描いて在ったような?

あの袋から 出て来た「 風邪薬 」は

よく効いたものです。

必ず 薬を飲んだ後、汗をかき その次の朝には

風邪は 必ず治って居た。

富山から来るオジサンは 

紙で作った風船や笛を置き

子どもたちは 

それを楽しみにして居たものでした。

いつか 富山の薬売りは 来なくなり、

私が 違う地で 奈良の薬売りのオジサンと

出逢ったのが 40年くらい前の事なのです。

その頃は 

今のように【 ドラッグストアー 】も少なく

新興住宅地では 置き薬の箱が 

けっこう役に立ったものです。

私は 知り合いにも 紹介したり

外国へ行く時には 食当たり 水当たりの薬?

頭痛 目薬 胃薬 風邪薬など、

簡単な病なら 飲むだけで 

症状が緩和するような無難な家庭薬を

その【 奈良のオジサン 】から 沢山 購入して

持参しました。

その中でも 一番の目玉は 

【 みみず一風酸 】と、いう熱さましです。

随分 その薬にお世話になったものです。

効能は~

頭痛・歯痛・抜歯後の疼痛・咽喉痛・耳痛・関節痛・神経痛・腰痛・筋肉痛・肩こり痛・打撲痛・骨折痛・捻挫痛・月経痛(生理痛)・外傷痛の鎮痛。悪寒・発熱時の解熱です。

みみずはその学名を地竜と云い,太古の昔から民間漢方薬としてかぜやねつさましに用いられてきた貴重な生薬です。
かぜがなかなかなおらない,熱もとれない,そのような場合に,みみずを煎じてのめばふしぎによくきくことは古くから知られています。

このように独特の薬効を有するみみずの有効成分を科学的,衛生的にエキスとして抽出し,これにみみず以外の数種の化学薬品を加え,合理的に配剤して薬としたのがみみず一風散です。
東洋薬学と西洋薬学の相乗作用により痛みや熱に優れた効果を示します。

イラクの方々にも これらの薬を使いましたよ。


やがて 帰国した時には 月日は流れ

オジサンは引退されて 農業に専念されて、

次を引き継いだ息子さんが 現れました。

親さんが良い人だと 息子さんも良い人なんだな!

と、つくづく思えるような【 良い人 】でした。

その息子さんとの付き合いも 

早 30年近くになりますね。

毎年 秋の終わりか 冬の初めごろ、

奈良の田んぼの稲刈りが終わる頃、

この愛知の田舎を 車で回られます。

ちょうど 今日 その日でした。

庭に生って居る 【 レモン 】を見つけ

「 あれは 何ですか? 」

「 レモンですよ。 あげましょう~ 」

「 明日、奈良へ帰りますから 

  お土産に持って帰ります。

  毎晩 レモンを絞って 

  焼酎に入れて飲むんですわ~!

  楽しみが出来ました。

  ありがとうございます。 

  ところで このレモン 

  ピチピチに若い張りのあるレモンですなぁ~

  かみさんが スーパーで買って来る 

  黄色いくたびれたレモンとは 

  えらい違いですわ~ 

と、我が家のレモンを 褒めて頂きました。

だから、彼へのお土産は レモンです。


ちょうど 

わが家では飲まない焼酎サワー9%が有ったので

それも貰って頂きました。

一年前に 

あげるつもりで貸した?本のお礼だと、

お菓子(ラスク)まで購入してくださいました。

単に薬屋さんとのお付き合いですが・・・

されど さすが薬屋さん

色々な町を回って居られる方は 

【 人を視ています 】

世相の変化を しっかり受け止めておいでです。

ずばり人生の教訓のようなものを 

身に着けておいでです。



知って居ますか?

昔から 薬を配置する仕事は 忍者の仕事。

いわゆる 【 スパイ活動 】 ですよ。

村から村へ 旅をして・・・

色々な情報を集めて 主君に届ける。

謀反の噂 住民の不満の噂・・・

様々な国々の様子を 正しく伝える仕事です。



若いのに話が面白く 

生き方の知恵のようなもの?

しっかり身に着けておいでです。

厳しい世間を見て居られます。

今の世は 日本は 完全に一国!

諸藩の【 対立=戦 】 等、在りませんから

スパイをする必要も有りません。 ( ´艸`)



大した薬の量を買う訳ではありませんが・・・

わが家の情報は ほぼ全部 ご存知です。

彼は 口は堅いです。

変な噂を べらべら喋るような人ではありません。

ただ、社会の一般論を 私と 【 社会学的 】に

語るのが好きなだけです。

( わが家は たまたま息子たちの関係で

  医学 薬・・・その専門筋なので、
  あまり 最近は 
  置き薬のお世話にはならないのですが )

毎年 彼が来られるのを心待ちにして居ます。

彼も 私が留守だと 寄りません。

( 奥さんが居なかったら寄らないと )

お喋りし目当てなのです。




いつまで このお付き合い

続くのでしょうか?

あまりに 購入量が少ないので

訪問してもらうのが 

悪いみたいに感じて居ます。

あまり 良い商売には成って居ないと

思われます。

宿代は大丈夫かな?